増田にマジレスついでにもういっこ突っ込んどく。

えーと。音楽にお金を払わなきゃいけないっておかしくない?

まあだってさ、ニコニコとかyoutubeとかちょっと見ただけでもオリジナル曲をタダで配っている人がいるわけ。
理解できないくらいそりゃあもういっぱいいるわけ。
タダで良いよって音楽が多数なのに、コンビニとかテレビとかでさんざん聴かされる音楽に金払えとかおかしくない?
あ、こういうこと言うとさ、「音楽家が生活できない」とか言う人が必ず出てくるんだけどさ。
良く考えると「音楽で生活できる」のがそもそも異常だったんじゃないの?
だって趣味でプロ並みの演奏する人だって腐るほどいるわけでさ。
理想がどうとか言う前にさ、音楽でお金儲けしようって発想がさ、もう根本的におかしいんだよ。
つーかP2Pや動画共有のおかげで、ようやくまともな世の中になろうとしてるんだよ。逆さに見るべきなんだ。

音楽の楽しみ方はいろいろある。
自分で歌ったり、演奏するもよし、CDを買うのもよし、なにげなく聞くもよし。
東京ドームとかでワー!ってなるのもアリだ。

タダで聞ける音楽は、出す側も楽しんで出しているし、聴く側も楽しんでいるということで
楽しみ方の一例には間違いない。

じゃあたとえば、アマチュアのスーパープレイヤーがいたとしよう。
世の中のありとあらゆる楽器や機材に精通し、歌もうまいし踊りもOK。
オーバーダビングでひとり合唱団も可能だ。
もちろん精通している楽器、機材、なんか当然のように所有している。
ミキシングやマスタリングも超できる。そんなスーパープレイヤーだ。


しかし、その彼がみんなに無料で音楽を届けるのにどれだけの時間がかかるだろう?
どれだけのお金を使うだろう?
4人ないしは3人編成のバンドがスタジオにいってガーン!と一発撮りすれば最速3分で1曲くらい録音できる。

しかしそのスーパープレイヤーは各パートを一人でこなすとしよう。
楽器を弾いて3分の曲を、3パート分やっても3x3で9分間だ。
(こんな店はありえないが)スタジオ料金が1分100円だったとしたらやはり3倍のコストがかかる。

彼は音楽でメシを食ってないからスタジオ代を稼ぐのに仕事をする。

じゃあ自宅でやれって?
そしたら電気代とか、防音室を作る工事代とか。

みんなの手に届くどんな音楽でも、TVやお店の有線から聞こえてくるものも、どこかでコストが発生している。
それは時間だったり、お金だったりするわけだ。

発表した本人がコストを回収したいか、したくないか。
それは別問題として発生するものは発生してるんですよ。

川原でうたったのを録音したって、保存して誰かに渡すのにそれなりにコストはかかるだろ。
その行為の相手がもし10万人規模だとしたら?

Youtubeやニコニコだけで無料でみんなに音楽を提供してるスーパープレイヤーは
決してソロでドームを満員にさせて、好きな人同士があつまってワー!(また言ってしまった)って感動は生み出せない。
1対1の感動は生み出せるけど、1対多数の感動を生み出すのは聴く側の人間が多ければ多いほど難しい。

じゃあピアノの弾き語りとかアカペラでいいじゃん。
いや、曲を作った彼はオーケストラを背負って全国ツアーしたいかもしれん。
ツアーはしなくてもいいけど、この曲はこうならないと完成しないんだって目標があって、妥協してるのかもしれん。

タダの音楽にはタダのパワーがあるし、有料の音楽には有料のパワーがある。
聴く側がナニを求めてナニなら納得するかはそれこそ星の数ほどある。
音楽の数も星の数ほどあるのと同じだ。